富士フイルム、モノクロ用フィルム&印画紙からの撤退を発表。

 

さて、ご存知方も多いかと思いますが、2018年4月6日に富士フイルムがモノクロ用フィルム”ACROS100″同年10月での生産終了を正式発表しました。
モノクロ用のフィルムは10月以降販売分がなくなり次第終了です。

モノクロ用印画紙は商品により順次終了していく模様。カラーネガやポジフィルムの販売は継続されます。

並びにモノクロ用印画紙も段階的に販売終了と、モノクロ時代の終焉がついに目に見えてやってきてしまった…。
そう思われたファンも多いことと思います。
PREST400の終了の際も割とびっくりしましたが、今回は完全に撤退の流れなので、時代の流れとは言え残念な思いです。

 

富士フイルムがモノクロから撤退するということは、日本製のモノクロフィルムと印画紙がなくなるということ。

 

世界的に見ても品質の高い(特にACROS100なんて最高の階調を持ったモノクロフィルムです)製品がなくなる日が来るなんてなぁと少ししんみり。

 

若い世代にとってはなじみの薄い(そもそも僕ら世代でもそう)モノクロフィルムですが、学生時代、暗室にこもり現像しまくって
印画紙に焼きまくった頃がものすごく貴重で、今後なかなか味わえない空気だと思うといてもたってもいられなくなったわけです。

 

とはいっても現像用のタンクやリール、焼き付け用の引き延ばし機なんて持ってる人、なかなかいないよなと半分諦めかけていました。

こんなの家にもってるとか業者でもない限りいるわけが

 

 

いた。めっちゃ近くにいた。

 

 

いつも通うコワーキングスペースに昔から写真に造詣の深い先輩がいらっしゃり、ほとんど一式持ってた(めっちゃびっくりした)。

何年も使っていなかったフィルムカメラを引っ張り出し(OLYMPUS OM-1)、さっそくヨドバシにアクロス100を買いに走りました。
正確にはヨドバシドットコムというウェブサイトに。

 

 

めっちゃ高くなってた(倍くらい高くなってた)

 

 

2018年4月24日現在、アクロス100の3本セットで1,760円。

15年くらい前は3本で1,000円したかなという記憶があるけど、どうでした?

そっか。知らない間にこんなに値上げしてたのね。ごめんね(?)。まとめ買いしとこかな。

 

「日本製のモノクロフィルム」という書き方をしましたが、海外製では多少製造先も残っています。

ご存知コダック、アグフア、イルフォードなどですね。本当に少なくなりました。

そして、本当に高価なものになっていました。

コダックのT-MAX400が1本1,050円…。

こうなると、モノクロフィルムはタバコやお酒のような嗜好品、贅沢品の類になったような感があります。

 

さぁ、長すぎる前書きはこの辺にして、次回、モノクロ現像について書きなぐります。

 

そもそも、皆さま「現像」ってご存知ですか?(もう少し続きます)

 

一昔前まではよく「この写真もう1枚現像してほしい!」とか「写真をプリントする」ことみたいなニュアンスで使われていましたが、簡単に言えば「ほぼ黒い状態のフィルムをネガやポジフィルムにして像が見えるようにする」ということ。思ったより難しいですね。

上が未現像のフィルムで、下が現像されたフィルムで「ネガフィルム」って呼ばれるものですね。

未現像の状態の黒いフィルムは光を当ててしまうと、それまで写したものも全部真っ白になるので、化学薬品等を使用して「像」として「現」すわけです。
これが現像。

 

では当時皆さんが言ってた「この写真をもう1枚現像して!」というのは、色々あって「プリントして!」という意味になった訳ですが、
よく思い出してもらうとフィルムをDPEショップなどに持っていく際は「同時プリント」という注文がなされていたのです。

つまり同時プリント=フィルムを現像すると「同時」に写真としてプリントする、という方式で注文を承っていたのです。

 

なので、本当に意地の悪い写真屋さんに撮影済みのフィルムを持って「これ現像お願いします!」と注文した場合、最悪フィルムの状態で渡されても文句が言えなかったのです。

「この写真をもう1枚現像して!」は「この写真をもう1枚プリント(焼き増し)して!」というのが本来の言い方です。

何十年か経ってこの事実を知った方も多いかもしれませんね。

 

 

なんだかとてつもなく遠回りをしましたが、結局何が言いたいかというと、

①モノクロフィルムを自分で現像する

②現像したフィルムで自分でモノクロプリントする

を実際にやってみたいと思います。

できるだけその手順も紹介したいし、作業風景も撮影できればと思います。

 

乞うご期待です!